2016年8月9日火曜日

川村元気著「理系に学ぶ」、ダイヤモンド社


 悪人、告白、寄生獣、進撃の巨人、モテキ、青天の霹靂、電車男などの映画プロデューサーであり、作家である典型的文系著者が、理系で今をときめく数々の著名人との対談をした内容が書かれている。

 対談相手は、養老孟司(解剖学者/作家/昆虫研究家)、川上量生(カドカワ代表取締役社長/ドワンゴ代表取締役会長)、佐藤雅彦(東京藝術大学大学院映像研究科教授)、宮本茂(任天堂専務取締役クリエイティブフェロー)、真鍋大度(メディアアーティスト)、松尾豊(東京大学大学院准教授人工知能研究者)、出雲充(ユーグレナ代表取締役社長)、天野篤(順天堂大学心臓血管外科教授)、高橋智隆(ロボットクリエイター)、西内啓(統計家)、舛田淳(LINE取締役CSMO)、中村勇吾(インターフェースデザイナー)、若田光一(JAXA宇宙飛行士)、村山斉(理論物理学者)、伊藤穣一(マサチューセッツ工科大学メディアラボ所長)である。

 これら、全く違う分野ではあるが、すべて理系の人との対談を読み進めてみると、自分がやったことが着実に積み上げられる理系の仕事というのが共通して垣間見える。それらは、ほぼ文系の人にはできないことばかり。

 養老孟司といえば、「バカの壁」を代表とする多くの大ヒットの書物の著者であり、ニコニコ動画を生み、カドカワの社長になった川上氏、バザールでござーるなどの傑作CMを作り出した佐藤氏、スーパーマリオやゼルダの伝説などをゲームプロデューサー宮本氏、LINE取締役舛田氏、MITメディアラボ所長の伊藤氏など、この記事を読んでいる諸君の中も、ここに挙げた人の中に何人か聞いたことがあるだろうし、皆さんが漠然と目標としている人もあるかもしれない。

 理系で情報系の皆さん、是非、こういう本を読んでほしい。理系で学んでいることがいかに可能性を秘めたことであるか、認識して自信を持ってほしい。ビルゲイツ、スティーブジョブズ、ラリーペイジ、皆理系人間である。そして、取り敢えず現状は無視して、思い切って自分の将来の夢をこういう人の話を参考にして描いてみてほしい。そのとき、君たちの将来像へ向かった歩みが始まる。 

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