2012年8月13日月曜日

夏目漱石「吾輩は猫である」、角川文庫

実は、少年時代、我輩は猫であるは読んでいなかったのです。最初の出だしだけは読むけども、あとの長い長い猫の語らいのような文章はなかなか読むには骨が折れるのですよね。
でも、今回、読破中です。雑煮の中にある餅を食おうとして、猫が四苦八苦するところなんか、腹の底から笑ってしまいました。「何でも知っているけど、知らない顔をしているだけ」みたいな猫だからこそ、人のような感情を猫にかぶせて擬人化しているのが面白いのですね。これが犬だったらこうはいかなかったかもしれません。

六十二で生きているくらいだから、丈夫と言わねばならない・・・時代を感じます。今だったら、六十二ではなく、九十二でしょう。

まだ途中ですが、記録しておきたくなりました。

2012年8月7日火曜日

夏目漱石「三四郎」角川文庫

懐かしい大学時代を思い出す。意味のない虚勢を張ったり、取っつきにくい女の子にあこがれたり、無駄な時間を一生懸命費やしたり、そういうことを思い出させてくれた。
授業期間が始まっても授業が始まらないのが大学か。私の頃もそうだった。授業があるかどうかは、学校に行って掲示板を見て始めてわかるというのが常識であった(私の行った大学では)。そうではなくなったのは、日本の長い大学の歴史の中でわりと最近のことなのだが。 効率を求めない社会の良さは全く顧みられない現代であるが、昔よりいい社会かどうかは大いに疑問がある。