2011年5月29日日曜日

呉善花「私は、いかにして「日本信徒」となったか」、WAC

韓国済州島ご出身の著者が、留学生として日本に来てから、いろいろと思い悩み、日本と韓国について考え抜いて、拓殖大学で教授となり、日本に帰化した現在までの間の心の変遷や葛藤が述べられている。実際に体験しての話だから、非常にリアリティがあり、よくわかる。
今後は、日本復興に尽くし、新しい日韓の関係が構築されることを期待すると結ばれている。実現を祈りたい。

2011年5月23日月曜日

小泉武夫「不味い!」、新潮文庫

不味いものの解説であるが、当然、それの裏には著者がうまいと感じるものが書かれている。
福島県のご出身の教授で、魚が大好きとなれば、今回の原発事故で、おいしい魚が食べられなくなったのではと大変心配になる。この人は、蛇でも何でも、とにかく食べているところがすごい。この人の写真を見ると大層グルメと思われるが(意味、わかるよね?)、私もうまい物好きだから、思いっきり没入できる。
しばらくこの人の本に虜になりそうだ。

2011年5月8日日曜日

三浦朱門「「老い」を愉しめる生き方」、WAC

奥様の曾野綾子は何冊か読んでいるし、その気持ちよいストレートさが好きだ。そこで、書店に平積みされていた、ご主人のほうもちょっと読んでみることにした。
ご主人のほうは、柔らかい感じがする。それは、奥様の影響もあるのかなと思った。自分を無理して大きく見せようとせず、好きなことをやって老いを楽しむというのがこの本の趣旨である。
老後の世界については、この頃少し考えることがあるが、まだ少し先のこととして、今は今のことに懸命に生きたいと感じた。