2010年1月9日土曜日

宇都宮浄人「路面電車ルネッサンス」,新潮新書

ヨーロッパでよく見かける路面電車.実は路面電車は世界的には「復活」中であるらしい.
決して広いとはいえないヨーロッパの道で,路面電車がこんなに走っているのはなぜかと思っていたが,それには採算を度外視した政策的な面もあるようだ.何もかもお金の価値でものをはかる現在の日本はおかしいのではないか?この本を読んで,ますますそう思うようになった.
また,この本の中で,「信用乗車」という言葉で説明されている乗車方法,ヨーロッパで路面電車に乗った人は知っているはずだが,検札は全く確率的に行い,通常は検札がないという乗車方法.多数の広い扉が使えるため,乗降がスムーズにいくので,路面電車には不可欠な方法である.
SUICA, ICOCAなどのカードが普及した今,信用乗車は無理に必要ないかもしれない.日本でも,路面電車の高速化は是非とも図るべきだろう.

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